阪急バスの車内放送
阪急バスの車内放送が3月末で終了となります。
バスの車内放送は広告を委託されているKMアドシステムという代理店が製作します。
通常は東京のスタジオで東京のナレーターが文章を読み上げているのですが、当院では特別に神戸出身のナレーターに文言は普通で『関西アクセントで』お願いしていました。
この度、KMアドシステム/阪急バスから、バスの乗客から『関西弁に違和感がある、気持ち悪い』という声が2年間で2件出たため、関西弁の車内放送は禁じるとの通告を受けました。
関西にある阪急バスという会社で、関西の会社である当院が、関西の言葉で広告をして、『気持ち悪い』と言われることは全く想像していませんでした。
この事でふたつの事を思いました。
一つ目はたった2件の苦情で広告を中止せざるをえないほど、無難なモノしか出せない、多様性を許せない社会になってしまったのかということ。
これなら逆に広告をつぶそうとすれば、たった2件の、あくまで主観をもとにした苦情でつぶせることになります。
二つ目は関西における関西のことばの存在感が低下したのかということ。
国際社会における日本の存在感は低下していると言われています。海外の観光地にいくと、現地の客引きが声をかけてきます。かつて、そのかけ声はほぼ『コンニチハ』でしたが、一〇年ほど前から『コンニチハ』は駆逐され、今では『ニイハオ』+『アンニョン・・』が多くなっています。
同じように関西アクセントが普通だったものが標準アクセントになると、駆逐された側としてはさみしさを感じます。
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