内科・外科・糖尿病・往診 JR芦屋駅前

ありがとう芦屋クリニック

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Medical Director
院長紹介

院長紹介 その3
物事を行うには目標が必要ですが、患者さんが目指す寿命が80歳か100歳かで、治療方針は全然違います。
また、寿命の長さだけではなく、その質も重要です。ほとんどの方が口をそろえて言います。『寝たきりになってまで長生きしたくない』と。
健康寿命を伸ばすには薬を飲むことも大事ですが、生活習慣を正しく変えることの方が大事です。
薬に頼りたくなければ減塩・減量・運動をより強く行う必要があります。
目指す年齢が高ければそれだけの努力、言い換えれば節制も必要です。
減塩すれば薬代は必要ありませんが、食事は味気ないものになり、ストレスが貯まります。食べたいものを我慢して長生きを目指すか、楽をして短い寿命を受け入れるかは患者さん次第ですが、気力の衰えた高齢者に節制を強いることは困難を伴います。
30代、40代の人でも『英語が大事だ』と学生の頃から言われていて、今でもそう思っている人は多いと思います。
でも思っているけど英語の勉強している人は多くありません。
年齢を重ねるとストレスのかかる事を続ける気力は徐々に失われていくのです。
しかも健康については死ぬまで終わりはなく、節制し続ける必要があります。
節制し続ける気力がない方は薬に頼ることになりますが、その際には注意が必要です。
医療はここ30年で進歩しました。
しかし、患者さん、ご家族が持っている病院・医療のイメージは30年前のままです。
30年前の医療レベルでは、重症の高齢の患者さんはそのまま亡くなっていたのですが、今では違います。
以前は亡くなっていた重症の高齢者が、医療の進歩の結果、そのまま亡くならずに何らかの不具合を持ちながら命を長らえることになります。
もちろん昔ならちょっとした不具合を起こしていた人が、現代の医療で治療すれば不具合なく元気に歩き回れる様なこともあるでしょう。
しかし、昔なら死んでいた人が今なら半身不随、寝たきりとなって生活することも増えました。
『寝たきりになってまで長生きしたくない』と言っておられた方が、手厚い医療を受けると寝たきり、場合によってはご飯も口に出来なくなってしまう...
当院開院後に、父の最期を主治医として看取りました。
再発を含め癌の手術を四度した父親でしたが、本人は延命的な治療には反対でした。
元気なときにはそう言っていた父も年齢を重ね、全身状態の悪化に伴って手術も出来ない状態となりました。
私は主治医として父親の意思を尊重し、ガンに対する検査はほとんど行わなくなりました。医師として患者である父には長生きしてほしいとは思っていましたが、家族として本人の意思を大事にしました。
手術できないような超高齢の患者さんの場合、大病院で長時間待たされ、しんどい思いをしてまでガンの検査をすることはあまり利点がありません。
若い方とは話が違い、最高の治療が最善の結果をもたらすわけではないのです。
身内の治療に関わることで、できるだけのことをするのが一番いいことではない場合もあると考えるようになりました。
それ以降は自分ならどうするかをはっきり患者さん、ご家族にお伝えできるようになりました。
『正確な医療知識を持った家族ならどういう治療をするのが最善か』を意識して治療に当たる機会を作ってくれた父は自分の今後の事を考える上でもありがたい存在でした。
街の診療所では大病院のように設備と人手が必要な、高度な医療はできません。
しかし診療所には家や職場に近い・待ち時間が短い・処置までの時間も早い・医師と距離が近い、などといった良い点もあります。
外来ではこのような事を念頭に置いて患者さんの要望を聞き、薬を減らしても症状が変わらないように処方を調節することに心を砕いています。
患者さんにもいろいろな人がいます。
じっくり病気の説明を聞きたい人
症状は変わらないので手早く診察して欲しい人
しんどくて話をするのもつらい人
大きな病院で検査したものか迷っている人…
当院では、診療所の利点を生かしつつ、自分なら・家族ならどうするのか、を常に考えながら治療にあたりたいと思います。
ありがとう芦屋クリニック 院長 芋縄啓史
院長経歴
H6 近畿大学医学部卒業
同 同大学救命センターにて勤務
期間中に
大阪府立千里救命救急センター
藤井病院 外科
関西医科大学 眼科
近畿大学医学部 内分代謝泌糖尿病内科
にて研修
H16 近畿大学医学部奈良病院
救命救急センター講師
H18 田中病院 内科部長
H21 ロータスクリニック 院長
H27 ありがとう芦屋クリニック 開院
資格
日本救急医学会専門医
日本内科学会 認定医
日本医師会 認定産業医
『医療の質とは、その技術がどのぐらい多く提供されたかによって測れるのではなく、その後の人生における目標、失意の緩和、機能の回復、機能障害の予防といった健康サービスから得られた結果により密接な関係がある』
-Lembcke PA-