

検診と基準値、制限速度と取り締まり その2
年齢を重ねると、血圧やコレステロールを筆頭に健康の話題が多くなります。 検診では血圧測定や血液検査などを行い、異常があるかを調べます。 正常/異常、と言うからには基準があります。 血圧を例に挙げると、現在、日本医師会の基準値は130/85mmHg以下です。 人間の身体は概ね変わっていませんが、基準は医療の進歩?とともに移り変わっています。例えば血圧はかなり昔の先生なら『年齢+90までが正常』。 私が医師になった頃は『180を超えたら即治療開始。160以上なら様子を見てから治療を開始』といったところでした。 検診で引っかかった人の割合を『有所見率』と言いますが、各項目の有所見率は血中脂質(コレステロール、中性脂肪)の32.69%を筆頭に、血圧とか肝臓の検査とかも含めた全検査の有病率は53.2%に達します。(私も日本医師会の会員ですが、三分の一が異常と判定される基準値には疑問を感じつつ、基準は基準なので、基準値を超えると要指導、要治療などの意見を添えます。) 『血圧やコレステロール値が高いと危険』と巷間で言われていますが、多少高い程度では痛いとかしん


検診と基準値、制限速度と取り締まり その1
クルマ・バイクを運転する方なら、制限速度を意識しながら走っておられることと思います。当院の近くの国道43号線は3-4車線の広い道ですが、制限時速40kmです。 もっと狭い道でも60kmまで出せる道がありますが、制限時速は40kmです。 実際に制限速度を守っている人はさほど多くなく、速度を守ると後続のクルマがイライラした様子で追い抜いて行こうが制限速度は40kmです。 なぜかと言えば公式的には『速度を出すと危険だから』ということになります。(本当は43号線の場合は騒音問題も絡んでいますが。) 制限速度を超えて走っても特にクルマが壊れるといった不具合は出ません。ガソリンの減りは多少早くなりますが、目的地には早く着きます。 43号線を走っているクルマの平均巡航速度は5-60km/hというところでしょうか。 43号線に限らず、いろいろなところでネズミ捕りは行われています。多くの人がそこで捕まり、サインをさせられています。また、オービスが光れば一発で免停です。 スピードを守っていても事故は起きないわけではありません。道路を走っている限り事故は一定の確率で起