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内科・外科・糖尿病・往診 JR芦屋駅前
ありがとう芦屋クリニック
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Hypertension
高血圧
高血圧とその治療について
高血圧ガイドラインの改定により、120/80mmHg以上の方は定期的な再評価の対象になりました。
・高血圧患者の降圧目標は130/80mmHg
・75歳以上の高血圧患者の降圧目標も140/90mmHg
へと引き下げられ、厳格な高血圧治療が必要との指針が出されています。
憶測ですが、120/80mmHgがカットラインなら、日本人の半数以上は基準を超える事になるでしょう。私個人の意見を言わせてもらうと半数以上のひとが『異常』と判定される基準には問題があると考えています。
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収縮期(最高)血圧の平均値は男性134.3 mmHg、女性127.3 mmHg である。
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収縮期(最高)血圧が140 mmHg 以上の者の割合は男性34.6%、女性で24.8%
血圧の薬を飲むことで将来の動脈硬化を予防する効果が期待出来ます。
動脈硬化という言葉は聞いたことがあると思いますが、動脈硬化そのものには症状はありません。
症状は動脈硬化によって臓器に血流障害が発生したときに起こります。
血流障害は電線の接触不良のように、発生する直前まで症状は出ません。
言い換えれば多少血圧が高くても検査しない限りは自覚症状がありません。また、肥満や運動不足はガンに悪影響を及ぼしますが、血圧自体は高くてもガンには影響がありません。
それではどういう人が血圧の薬を飲む必要があるのか。
私自身は、以下の条件を満たす方だと思っています。
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血圧の数値が著しく高い方(薬を飲まない状態で160/100mmHgを超える)
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男性で90歳・女性で95歳よりは長生きしたいと思っている方
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すでに動脈硬化性疾患(脳卒中、狭心症など)を患っている方
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血圧が高いということが気になって、日常生活の一部を変えることがストレスになっている方
逆に飲む必要がないと思う方は
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『自分はいつ死んでも良い』と思っている方、もしくはそれほどの長生きを目指さない方
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男性で90歳・女性で95歳以上の方
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薬を飲むことによるストレスが、長生きできないかも知れないと思う。ストレスに勝る方
咳や頭痛のような症状を抑える薬は、飲むことによって短時間で症状が治まる、というはっきりしたメリットがあります。
咳や頭痛が長引く場合には原因となる病気に対する治療を考える必要がありますが、多くの病気(症状)はさほど長く続きません。
やめて症状が出なければ、そのままやめても構わない薬です。
喘息や癲癇(てんかん)などは適切に服薬を管理していれば、発作はほぼコントロールできます。
薬をやめてもたちどころに呼吸症状や関節痛などの症状が悪化する、ということはありませんが、発作が出たときに生じるデメリットは甚大です。
また、関節リウマチなど、病状が目に見える速度で悪化していくような病気では、薬を飲むことのメリットは十分感じることができます。
繰り返しますが、コレステロールの薬は高コレステロール血症という状態を治療するお薬ですが、最終的な目標は、動脈硬化という病気にならないようする『予防薬』です。
予防薬は飲んでいる間に効果を実感することが薄い薬でもあります。
そして効果がはっきりするのは、死を含む重度の障害がおこるのがちょっと遅くなった、とわかった時です。そして障害が発生したときに思うことは『ああ、長く発症しなくて良かった』ではなく、『どうして私に障害が?』です。
当院では予防が必要かどうか、意味があるのかどうかを患者さんの意見を聞きながら治療を勧めていきます。
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