

危ない薬と危険な手術 1
最近、週刊現代に端を発した『危ない薬・・』系の記事を載せた週刊誌が書店を賑わしています。患者さんも口にされるので、読んでみました。 中にはその通り、と納得する記事もあれば、どうだかなあ、と思うこともあります。 この手の記事や本、テレビ番組なども目にすることは多いのですが、いつも思うことがあります。 『血圧もコレステロールも高齢者になれば上がるのが当然。そんな薬は要らない!』、『この薬は副作用が危険』という主張がよく見られます。 『この薬は要らない!』って言う先生本人が要らない薬を飲まないのは判るのです。自分の信念だから。 例えば奥さん(旦那さん)のお父さんが『今、血圧の薬飲んでんねんけど診てくれるか?』といわれて『お義父さん年寄りは血圧高うて当たり前ですわ。飲まんでよろしいわ。それより減塩して、運動して、生活習慣改善して、修行僧みたいな生活して下さい』といって納得させることが出来るか? 自分の子供が重度のリウマチにかかって、飲めば症状が良くなる可能性が高いステロイドや免疫抑制剤を『副作用怖いからやめとけ』といって、症状が悪化していくのを座視出来る