血糖値チャレンジ! その6 ミックスナッツ 30
*ブログの内容は院長個人の血糖値の変化とそれに関する考察を加えたものです。
血糖値の変化はその人の状態によって変わりますので、厳しいツッコミは堪忍して下さい。
(´д`)
院長がいろいろなものを食べて、血糖値がどうなるか?を調べて糖尿病の治療やダイエットに役立ててもらおう! というコーナーです。
・被験者は院長:糖尿病ではありません。
・血糖測定はフリースタイルリブレ2を使用
・食べるものは150kcalぐらいを目標
今回は、ダイエットの強い味方、ナッツです。
ダイエット外来でも、患者さんに、チーズとナッツは良いですよ!といつも熱く語っています。
成分表を見ると、栄養の割合は 蛋白:脂質:炭水化物が5:2:2ぐらいなのですが、炭水化物の半分ぐらいは食物繊維なので、カロリーのカウントには入りません。
ということで、カロリー換算では6%ほどが炭水化物です。
案外少ないですね。
包装は袋を入れて70g、7個入りなので、中身を9gとすると3つ食べると170kcalほどになります。
ご存じの通り、ナッツは軟らかくないので、結構しっかり噛む必要があります。
結果は、チーズ同様、ほぼ無風でした。
(^_^)b
前回GI値について触れましたが、GI値をみてみると、西瓜は72、ドーナツは75とあまり変わりません。
GI値は炭水化物50gあたりの試料で比較するため、
・西瓜550g(ひと玉の1/12)
・ミスタードーナツのオールドファッションハニー100g(1つと1/9)
とを比べることになります。
西瓜を550g食べるとお腹いっぱいになりますが、ドーナツなら2つ3つスルッとお腹に納まります。
GI値だけを見ると同じような数字なのですが、西瓜とドーナツでどちらが太りそうかは中学生でもわかります。
また、人参もGI値は70と高いのですが、人参で炭水化物50gを摂ろうとすると、(測定するときにホンマに食べたんかなと思いますが)1kgぐらい食べないといけません。
GI値の問題点は、炭水化物50gを摂るのに必要な食材の量が考慮されていないという事なので、GL値(Glycemic Load)という概念が生まれました。
GL値 = GI値×各食材 1食分*に含まれる炭水化物量(g)÷100
*ものによっては100g分
これなら1食の食事でどれだけインスリンが出るのか(=太るのか)をしめしているので、使いやすいかと思います。GL値の一覧表はこちら
ただし、GL値を参考にするのは良いのですが、実際に食べて太るかどうかはもう少し考えてみたほうが良さそうです。
どれだけ食べるのか(量)、どうやって食べるのか(調理方法)、どのぐらい時間をかけて食べるのかなどによっても変わるでしょう。
上で示した表には、白米、食パンのGL値が28と10と出ています。
お母さんが言ってたように、やっぱり白米は太る、と思った方はもう少し注意して見たほうが良さそうです。
よく見ると、白米がご飯1膳に対して食パンは6枚切り1/2です。
喫茶店でモーニング頼んで6枚切りが半分しか出なかったら、関西ではやっていけません。
チェーンの安い店ならともかく、しっかり一枚出ますし、いい店なら4-5枚切りのが出ます。
お店で5枚切りのものひとつが出ればGL値は24に、家で6枚切りふたつ食べれば40に上がります。
また、ジャムを塗るのかチーズを乗せるのかでも当然変わってきますし、1分で急いで掻きこむのか会話を楽しみながら30分かけるのかに依っても変わります。
特に、リンゴとリンゴジュースを比べてみると、GL値で6と13と、倍以上違います。
健康に良さそうと思って、野菜ジュースを飲んでも同じような結果になります。
リンゴ1個でジュースを作ると、濃縮還元では約200cc、果汁だけで絞ったものなら60-100ccぐらい取れます。
リンゴ1個を食べるには数分かかりますが、100ccの高級リンゴジュースなら10秒あれば飲み干せます。
身体に良いかどうかは別として、どっちが太り易いかどうか、ちょっと考えてみて下さいね。
GI値よりGL値を意識した方が良いのは間違いないですが、状況によるのでよく考えて下さいね。
GI値が高いものは少しだけ、低いものはたくさん摂ってもOKです。
(^_^)b
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