食後の眠気を抑えるには
- Jun 12
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Updated: Jul 12

食後に襲ってくる、あのどうしようもない眠気。
会議中だろうが診察中だろうが、こちらの都合など一切無視して、まぶたを強制終了へと追い込んでくる。
だが、あれは「怠け」でも「年齢」でもない。
もっと単純で、もっと生理学的な理由がある。
あなたの体の中で、血糖値という名のジェットコースターが暴走しているのだ。
白米・パン・麺類などの炭水化物をドッと食べると、血糖値は急上昇する。
すると体は「これは危険だ」と判断し、インスリンを大量投入して血糖を下げにかかる。
ところがこのインスリン、働き者すぎて血糖を必要以上に下げてしまうことがある。
これが“反応性低血糖”。
脳はブドウ糖が不足すると「エネルギー切れだ、休ませろ」と指令を出す。
その結果、あの抗いがたい眠気がやってくる。
つまり、あなたが眠いのは怠けているからではなく、体が血糖の乱高下に振り回されているだけだ。
ジェットコースターの急降下で胃が浮くように、血糖の急降下で脳がフリーズしているのである。
ではどうすればいいのか。
実は、対策は驚くほど地味で、しかし効果は抜群だ。
まず、炭水化物を単独で食べないこと。
野菜やタンパク質を先に入れておくと、血糖の上がり方が穏やかになる。
そして、意外と見落とされがち、しかも重要なポイントがもう一つある。
よく噛む。
時間をかけて食べる。
これが本当に効く。
早食いは血糖の急上昇を招き、インスリンの過剰反応を誘発する。
逆に、一口を20〜30回噛み、食事全体に15〜20分かけるだけで、血糖のジェットコースターは“ゆっくり走る観覧車”くらいに落ち着く。
結果、午後の眠気は驚くほど減る。
そして、太っている人は、これだけで体重が落ちることがある。
よく噛むことで満腹中枢が働きやすくなり、総摂取カロリーが自然に減る。
血糖の乱高下が減ることで、無駄な間食も減る。
実はインスリンはブドウ糖を脂肪に変えるホルモンでもある。
そしてそれは、血糖値が高くなればなるほどたくさん分泌される。
ということは、
・炭水化物を一気に食べる
→血糖値が一気に上がる
→インスリンがたくさん出る
→脂肪をたくさん作る
ということに結びつく。
また、インスリンは血糖値が高くなるとたくさん出て、運動している最中にはあまり出ない。
運動している最中は、エネルギーを貯め込んでいる場合ではなく、せっせと使わなければならない。
それは、『噛む』という運動をしている最中も同様で、余ったブドウ糖は筋肉に取りこまれるため、血糖値は上がりにくい。
食後の眠気は、体からの「血糖の扱い、もう少し丁寧に頼む」というメッセージだ。
炭水化物の量を調整し、よく噛み、ゆっくり食べる。
つまり、眠気対策として『よく噛む』だけで、勝手に痩せていく人が実際にいる。
今日の昼食から、まずは“噛む回数”を増やしてみてほしい。
体は意外と素直で、すぐに応えてくれる。
*当院では、食後に眠くなる方に対して、24時間連続の血糖モニター検査や血糖の急激な上昇を抑える薬の処方も行っております






















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