新型コロナ
ー14世紀のペスト医師ー
新型コロナといってもトヨタのコロナ・マークIIの事ではありません。
新型コロナウイルス(2019-nCoV)の蔓延に伴ってマスクが品薄となっています。先日友人から『マスクが売れているのでユニチャームの株を買うたけどどうかな?』と聞かれました。ユニチャームがマスクを作っている事も知らなかったので適当に返事した翌日、ミナミの薬局に行くと安いマスクは軒並み売り切れてました。
よく見ると高機能マスク(N95マスク)は残っていました。
普通の安いマスクは目が粗く、ウイルスは簡単にすり抜けます。言うなればTシャツの上から水を掛けるとその下は濡れてしまうようなモノです。ただ、大きな塊は直接当たることを防げるので、まるっきり無意味かというとそうでもないのですが、マスクで感染を防ぐことはできません。
感染を防ぐことの出来るマスクは高機能マスクであるN95マスクで、このマスクは非常に気密性が高いものです。実際に着けてみると恐ろしく息苦しく、5分着けているだけで外したくなります。
安いマスクが最も効果的なのは『ウイルスをまき散らす人』が装着する場合です。
咳やくしゃみをする際にマスクをすることによって、ウイルスの飛散がマスク内に留まり、他者にウイルスが付着することが少なくなります。
予防のためにマスクが有効なのは、咳やくしゃみをしている人の前で装着している場面です。
実際のところそういう場面よりもウイルスの付いた手で触ったドアノブを、他の人が触ってから口や顔をいじることの方が多いのです。
ということは周りで咳をしている時は自分の口や鼻を覆い、頻繁に手を洗っている
ほうが効果が高いと言えます。
参考までにアルコールで手を消毒するのと水で良く洗い流すのはどちらが効果的でしょう。私なら水でよく洗う方を選びます。
手が泥だらけの時に、手に
・水を使わずにハンドソープをかける
・ハンドソープを使わずに水で洗う
のどちらをえらぶのか?
という話と同じです。
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イラストのペスト医師ですが、当時に考えられる対策を取っていました。
直接患者に触れないように、持っている棒で診察し、クチバシ状の突起にハーブを詰め込んで悪い空気を吸わないようにしていたそうです。
ただ、残念なことに身にまとっているマントにペスト菌が付着したため、命を落とした医師も多かったそうです。
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まとめ
・新型コロナはマークIIとは違う。
・マスクは咳をする人が着けるのが有効。
・感染予防にはマスクより手洗い。
※当院で使っている医療卸にマスク・消毒液を発注したところ、在庫不足で入荷の見通しが経たないとのことです。
が、当面の在庫はありますのでさほど心配はしていません。
※※当院にはレントゲン設備がありませんので、検査が出来ません。
新型コロナウイルスに感染していることが疑われる/心配なかたは
0797-32-0707 :芦屋保健所
までご相談ください。