

医師とクスリは使いよう 予防医療についてー内科医の逆襲ー前編
1972年に英国EMI社(ビートルズのレコードで有名)が発売したX線コンピュータ断層装置(以下CT)は頭部専用でしたが、その後の技術進歩の結果、78年に全身用CTを東芝が国産化しました。 この機械があれば、内臓を輪切りにしたレントゲン画像が得られます。...


受験と寿命
受験シーズンも終盤に入ってきましたね。 この時期になると、ずっと勉強してきた高校生までの自分を思い出します。 (一生で一番勉強したのは医師国家試験のときですが、当時は受験は春になってからでした) 私の親は商売人ですが、割合と教育熱心で、小学4年生のときからチェーン展開し...


お店と病院 選び方
病院には大学病院から近所の人でもあるのに気づかないようなクリニックまで、いろいろあります。 とりあえずしっかりしていそうだから大きな病院に、という方もいらっしゃれば、知人友人インターネットの口コミから探す方もいらっしゃいます。...


医師とクスリ 医師とハサミは使いよう
私のクリニックは『減薬』を謳っていることもあり、よその病院でクスリをたくさん出されて不信感を持ったとか、検診で数値が引っかかり産業医にすぐにクスリを飲めと言われたがホンマに飲まなあきませんか? といった、いわゆる『クスリを飲みたくない』患者さんがよく来られます。...


医師とクスリ 1.長生きの相場 その3
その1,その2で、みんながどれぐらい元気でどれぐらい長生きするか?という相場について書きました。 自分の立ち位置をみていただいて目標より遠いところにいるならそれなりの努力をと述べましたが、実際に患者さんがどこを目指すかは、前項で書いたように非常に個人的な問題です。...


医師とクスリ 1長生きの相場2
前回は日本人がどれぐらい長生きするかの相場について書きました。 あくまで寿命の相場なので、生きている=死んでいないというだけで、元気なのか寝たきりなのか、ということについては触れていません。 今回はその辺りの事情について、厚生労働省から発表されている統計を見ながら深掘りし...


医師とクスリ 1長生きの相場
長生きについて。 有名人が亡くなるとニュースで報道され、えっ、あの人が、と感慨深い気持ちになります。 ある程度の年齢になると、親・恩師・上司など、顔を知っている上の世代の人が亡くなり、同世代の友人も鬼籍に入るようになり、否が応でも死を意識するようになります。...


なぜ、医師はあなたの薬を減らさないのか? その3 専門医クーポン
その1 病院の収入について その2 勤務医の苦悩 のつづき 病院に行くことが特別なことではなくなり、病状の重い人軽い人、治療困難な病気の人、唾付けて3日寝てれば治る人、あらゆる方が受診されるようになりました。 健康番組やクスリのCMでも、最後に『お医者さんに相談して下...
血圧が高いとなぜいけないか?
年齢が上がるとともに上がってくる血圧。 テレビでも130超えたら血圧高めと言っています。 でも、なんで高いのがだめなのか? これに答えられる人は案外少ないです。 ということで、基本のところを一緒に考えてみましょう。 A 検診で血圧高いって言われちゃってお医者さんのところ行か...


なぜ、医師はあなたの薬を減らさないのか? その2 勤務医の苦悩
その1 のまとめ 薬を出して儲かるのは手数料収入で数や値段は関係ない。 薬を出して儲けていると思われるのは、医師にとって非常に心外。 でした。 お医者さんは神様ではありません。神様ならお賽銭を投げて手を合わせれば言葉に出さなくても願いを叶えてもらえるかも知れません。...